自分軸エピソード

「やめる勇気」が心を軽くする。自分軸で生きるための「引き算の習慣」

毎日、やるべきことに追われていませんか?
「これ、本当はやめたいな」と思いながらも、つい続けてしまう。そんな“小さな無理”が積み重なると、心の余白がなくなってしまいます。

自分軸を整える第一歩は、“やめる”を自分に許すこと。

このコラムでは、自分軸手帳の「引き算のワーク」にも通じる考え方として、忙しい日々の中で少しずつ自分を取り戻す「やめたいことを手放す3つのコツ」をお伝えします。

1. 「枠は決まっている」と意識する

私たちが1日に使える時間は、誰にとっても24時間。
仕事、家事、育児、SNS、趣味……すべてを完璧にこなそうとすれば、どんなに頑張ってもエネルギーは足りなくなります。

でも、「時間もエネルギーも、限りある資源だ」と意識するだけで、やめる決断がしやすくなるんです。

たとえば、

  • 朝のSNSチェックを30分減らす
  • メールの返信は1日2回にまとめる
  • 家事を“今日は7割でいい”と決める

そんな小さな引き算だけでも、自分のための時間と心の余白が少しずつ戻ってきます。
「もっと頑張る」より「少し減らす」。これが、自分軸を守るシンプルで強力な方法です。

2. 「親友」として自分に問いかけてみる

「やめたい」と思っても、“怠けているみたい”“ちゃんとしなきゃ”と、つい自分を責めてしまう。
そんなときは、「親友だったらどう声をかける?」と自分に問いかけてみましょう。

もし親友が「疲れたけど、もう少し頑張らなきゃ」と言ったら、あなたはきっとこう返すはずです。

「無理しなくても大丈夫だよ。少し休もう。」

でも、自分自身に対しては同じ言葉をかけられない人が多いんです。
だからこそ、手帳を開いて、「もし親友が今の私だったら、どうしてあげたい?」と書いてみてください。

自分を客観的に見ることで、「やめたいこと」の正体が見えてきます。
それは、あなたが本当に大切にしたい価値観に気づくチャンスでもあります。

3. 完全に「ゼロ」を目指さなくてOK

「やめる」と聞くと、つい“完全に手放さなきゃ”と思ってしまいますよね。
でも、大事なのはゼロにすることではなく“減らす”こと。もっと気軽に考えていいんです。

たとえば、

  • 30分かかっていた家事を25分で終わらせる工夫をする
  • 毎日やっていたことを週3回に減らす
  • 「本当は断りたい」飲み会をひとつ手放す

ゼロにできなくても、少し減らすだけで確実に心が軽くなります。

「やめたいことを減らす=自分に優しくなること」。
それが、自分軸を育てる第一歩です。

4. “引き算の手帳時間”で見えてくるもの

自分軸手帳では、やりたいことを書くだけでなく、「やめたいこと」「減らしたいこと」も書き出します。手帳に向かって、「これをやめたい」と言葉にすることで、曖昧なモヤモヤが、少しずつ“選択”に変わっていきます。

たとえば、「全部自分でやらなきゃ」をやめて、家族に頼ってみる。
「人にどう見られるか」をやめて、自分のペースを大切にする。

やめたいことの先には、本当に大切にしたいことが必ずある。
そのことに気づけた瞬間、私たちは自然と“自分軸”で生きはじめます。

🌿おわりに

「やめること」を決めるのは、決して弱さではありません。
むしろ、限りある時間とエネルギーを、自分の幸せにちゃんと使うための選択です。
小さな“引き算”の積み重ねが、あなたの毎日にやさしい余白をつくってくれるはず。

今日の手帳ページの片隅に、ひとつだけ「やめたいこと」を書いてみてください。それが、あなたの心を軽くする最初の一歩になります。