『自分軸手帳』を本格的に使い始めてまだ半年ながら、「2年越しのモヤモヤが晴れつつある」と話すのは、自分軸手帳部員のちかさん。マイペースに手帳&手帳部を活用し、自分らしい一歩を積み上げながら手にした変化についてお話を聞きました。

《Profile》ちかさん
40代前半、フルタイム・正社員のワーキングマザー。家族は夫、小学生の息子。2025年4月頃自分軸手帳を購入、同年7月に自分軸手帳部に入部。一人のカフェタイム、朝のコーヒーとジョギング、朝日、旅(国内・海外)、山登りが好き。
『3つの活動に絞って部に参加』でデジタルデトックスとオンラインコミュニティを両立
―― ちかさんは『自分軸手帳』を本格的に使い始めてまだ半年ほど(インタビュー時点)でありながら、もうご自身の変化を実感しているとか。
そうですね。ここ2年ほど、漠然とした迷いを抱いていたんです。特に仕事に対して、「このままでいいのかな、他の道を探した方がいいのでは」って。
ところが、『自分軸手帳』を本格的に使い始めてから徐々に、その思いが消えていきました。今は、この場所でもっとがんばってみようと自然に思えています。
―― 短期間で大きな変化ですね!どのように手帳や手帳部を活用したのかが気になります。
就業後はオフモードを大切にしたいと考えているので、職場でパソコンを多く使う分、家ではデジタルデバイスから極力離れるようにしています。ですから、オンラインコミュニティの『自分軸手帳部』との付き合い方も、最初は悩ましくて。手帳部との心地よい距離感を少しずつ探りつつ、部員さんの手帳の書き方を自分の手帳に取り入れていきました。
―― ちかさんがたどりついた、「ちょうどいい手帳部との付き合い方」とは?
毎日開催されている部室(※1)などに興味はありつつ、今はそこにはあえて参加しないことを選択しながら、主に次の3つの柱で活用しています。
- 手帳レッスン(※2)をアーカイブで視聴する
- 手帳の書き方に迷った時に部員さんのブログを覗いて方法を参考にする
- 自分の「毎月の目標と振り返り」を月に一度投稿する。
他には、オフ会などのリアルな場へ参加することもあります。
※1:部室
誰かと手帳タイムを過ごしたい部員さんが自由に呼びかけて開催できる、オンライン(ZOOM)でゆるくつながる手帳タイム。テーマなどは設定されておらず、各自自由な過ごし方ができる。
※2:手帳レッスン
下記画像のような毎月のテーマに沿って、運営メンバーが手帳の書き方を解説する。月に一度ランチタイムにZOOMで実施。リアルタイムでの参加ができない場合も、レッスンを録画したアーカイブ動画を自分の都合に合わせて視聴できる。※テーマ等は毎年見直されます(画像は2026年版)
―― 情報の“量”を追うのではなく、自分軸を大切に部を活用しているんですね。ところでそもそも、なぜ自分軸手帳を使ってみようと思ったのでしょう?
実は、明確な理由はなく、「なんだか面白そう」という直感ですね。
冒頭にお話したモヤモヤから透けて見えるような『変化』への願望はあったものの、それを手帳で解決しようとまでは考えが及んでいなくて。単純に「新しいことを始めよう」とこの手帳を手に取った、というのが近いかもしれません。自分軸手帳のことは音声配信「Voicy」などを通して知り、「これまで私が予定管理に使っていた手帳とは一味違うようだぞ」とは感じていました。
―― それが2025年4月頃のことですね。
はい。手帳と一緒に購入した公式ガイドブック『自分軸手帳のはじめ方』を片手に、自分軸手帳デビューしました。
でも、自分一人ではなかなかうまく書き続けられなくて。ガイドブックに登場する方たちの変化の軌跡を目にしてワクワクしたこともあり、「部員さんからヒントを見つけたい!」と7月に自分軸手帳に入部することにしたんです。
オンラインコミュニティへの参加は初めてで多少の戸惑いもありましたが、もし自分に合わなかったら辞めればいいか!と、お試し感覚で一歩を踏み出してみました。
「毎月の目標設定&振り返り」で、リセット上手に
―― 手帳部に入って、手帳は軌道に乗りましたか?
すぐに、というわけではないですが、徐々に。きっかけは入部翌月の8月でした。
少し手帳の話からは外れますが、夏休みに一人で北アルプスに登ったんです。もともと登山は好きで、子どもと富士登山をしたこともありましたが、北アルプスは10年ぶり。しかも山小屋の手配や登山計画などを、初めてすべて一人で行ったんです。この登山は手帳がきっかけになったというわけではなくて、先にお話した「変わりたい願望」に端を発した行動の一つだったと思います。
ただ、登山後に「この経験や喜びを、手帳部のみんなに伝えたい」という思いが湧きあがってきたんです。普段は感情を自分の内に留めるタイプなので、我ながら意外な感覚でした。だからこそ、これは自分が変わる予兆なのかもしれないとも思えたんですよね。
その気持ちに背中を押され、月末には部員専用プラットフォームに登山を話題にしたブログを投稿しました。

―― 「やらなきゃ」ではなく、「書きたい」という思いで、初めて発信したんですね。
はい。すると、部員さんからコメントやスタンプが届いたり、部内の週刊コンテンツでブログを取り上げてもらったりして、「あ、これでいいんだ」って思えたんです。きれいに整えなくても、自分の感じたことを正直に書くだけでいいよ、って認めてもらえた気がして、すごくうれしかったんですよ。
それ以降、「毎月、目標と振り返りは必ず部のプラットフォームに投稿しよう」と決めました。結果、手帳を書くペースがつかめるようになり、部との関わりも増し、自分の気づきの量も徐々に増えた気がします。
―― 「月に一度の投稿」というルールなら、無理なく続けられそうですね。
はい。しかも、「他者に対して発信する」という視点が加わると、振り返りが深まる気がします。なんとなくの説明で終わらせず、俯瞰する、問いを立てながら言葉にする……そうやってブログに残した足跡が、自分の変化を実感させてくれるんですよね。
―― 実感できたという「変化」について、詳しく聞かせてもらえますか?
たとえば、落ち込むようなことがあっても、回復が早くなりました。

他に、毎日「モヤモヤ」を振り返って記入している。
以前は「なんであんなこと言っちゃったんだろう」「どうしてこんなことに」と、クヨクヨしがちでした。ところが、振り返りが日常になってからは、起きてしまった事実は変わらないのを前提に「どうやってリカバリーしよう?明日どういう行動を取ろう?」と、次につなげる方法を考えられるようになったんですよね。

それに加えて、毎月の目標設定で「先月うまくいかなかった○○を、来月はこうしよう」と、定期的にリセットできる感覚もあります。
―― 目標設定や振り返りがリセットの機会に……なるほど、いいサイクルですね!
そうそう、リセットといえば……年末年始に、習慣にしていたストレッチなどが疎かになってしまい、なかなかペースを取り戻せなかったので、1月に部で開催された『習慣化チャンレンジ(※3)』にも参加しました。この通り、手帳や手帳部には、リセットのチャンスをたくさんもらっています。
※3:習慣化チャレンジ
年に数回開催される、自由参加の部内イベント。各自が習慣にしたいテーマごとに少人数のグループをを編成し、およそ2週間、互いの取り組み状況や変化、気づきなどを共有し合う。

毎日の小さな成長と変化に気づき、今ここにいる自分を肯定できるように
―― 他にも、手帳が良い方向に作用したと感じたエピソードはありますか?
最初にお話した、「このままでいいのかな?」というモヤモヤが手放せたことですね。この迷いを特に仕事に対して抱いていたのですが、今はだいぶすっきりしています。
私は日頃、海外留学などのサポートをしているので、学生さんに「海外に行くと将来が変わりますよ」と話しますし、学生さんはどんどん成長もします。ところが自分は、ずっと同じ場所にいて、これといった成長も感じられない――そのギャップが、迷いを引き起こしていました。
でも、手帳で振り返るうちに、ささやかでも自分の変化やがんばりを実感できるようになりました。それに加えて、『感謝のリスト』を書くことで、世界の見え方が変わっていったんですよね。
―― 『感謝のリスト』もきっかけに……!

職場の同僚に対して「もっとこうしてくれたらいいのに」と不満やイライラを募らせていましたが、感謝という視点を意識し始めると、「実は彼女は○○の部分でがんばって力を発揮してくれている」と気づけるようになりました。
今あるものに目が向いて、感謝が芽生えるようになってからは「この感謝を言葉にして伝えよう」と、自分の言動も変わったのでしょうね。コミュニケーションがうまく取れるようになって、チームワークがよくなったり、いいお仕事を紹介してもらえたり。「あれ、私、恵まれてるかも」って、思えるようになりました。
―― 感謝から自分が変わり、周りとの関係も変化していったんですね。
私が求められる場面も増えてきて、仕事も広がりつつあって。今は「もうちょっとここで頑張りながら、自分のできることを増やしていこう」と思っています。
思い返すと、2年間抱え続けたモヤモヤは、致命的な不満や原因があったからではなかったんですよね。未来を変えるには、1日の時間を多く占める仕事を変えなくちゃいけないと思い込んでいたんです。

でも、私は今も少しずつ変われている――そう思えたから、ここにいることを肯定できるようになったのかもしれません。
―― 居場所を変えなくても、見える世界や生き方を変えられるというお話には、こちらまで希望がもてます。
この変化には、手帳の使い方だけではなく、手帳部も大きく作用しているんですよ。今の場所から動けなくても、自由にならない時間が多くても、オンラインコミュニティなら人とつながれますよね。そこに自由を見出したんです。
しかも、そこに集まっている人々は働き方も属性も様々で、その一人ひとりが自分と向き合い、人生や日々を良くしようとしている。そんな世界に触れて、「正解って一つではないし、様々な生き方があるんだ」と、視界を広げてもらいました。
部員さんとの交流は、いまや私のご褒美
―― では最後に。ちかさんは、自分軸手帳をどんな方におすすめしたいですか?
漠然と「変わりたい」「人と繋がりたい」「新しいことを始めたい」という思いを抱えていながら、どこから手を付けていいかわからない方におすすめしたいです。
手帳も手帳部も、本当にいろいろな使い方ができるので、その気持ちの始まりや行き先がわからなくても、きっとヒントが得られると思います。部に入部すれば、気づきや変化のスピードもさらに加速するでしょうね。
ちなみに……私は当初、自分軸手帳部のようなオンラインコミュニティって、できる人ばかりで、「自分は、自分は」って主張が強い人が多いのではと思っていたんです(笑)。ところが入ってみたら、全然そんな世界ではなかった。すごく温かくて、穏やかで、所属年数も関係なくフラットで安心できる場所でした。
状況や価値観がそれぞれ違うことも「面白いね」「そういう考え方があるんだ!」と受け止めあえるし、共感も見つけられる。今は、オフ会などのリアルな場で部員さんに会うのが、私にとってのご褒美の一つとさえ思えています。
―― ちかさんがどんどんご自身のあり方や世界の見方をアップデートできたのも、年代も属性も超えた様々な方と関わりが大きいんですね。
『バランス重視』で部と関わることを選んでいる私でさえ、これだけいい刺激や影響を受け取れているくらいですから。これをご覧の方が『自分軸手帳』だけでなく『自分軸手帳部』にも興味があるなら、安心して飛び込んで、無理のないペースで参加してほしいと思います。
<聞き手・執筆> 矢島 美穂



