こんにちは。
自分軸手帳部員&ライターの美穂です。
手帳を通して仲間と一緒に自分軸を見つけ、育てることができる、それが自分軸手帳部です。
多くの自分軸手帳部員さんから聞こえてくるのは「仲間と自分軸手帳を続けるうちに、自分自身に気づきや様々な変化が生まれた」という声。その一部をインタビュー形式でお届けします。
今回お話を伺ったのは、narakumiさん。
自分軸手帳&手帳部3年目。保育園児がいるワーキングマザー。
ラク、快適、元気な自分目指して、家でも仕事でも主にプロジェクト管理。
2024年は【造る】【書く】【描く】1年に。好きなモノは手帳、読書、かわいいものたち(miffy、ノラネコぐんだん)。
モヤモヤに直面する時や、新しい物事に取り掛かったりする時。ついリスクやメリットなどを一人で悶々と考えてばかりだったというnarakumiさん。人目を気にしながら、未来永劫変わることのない絶対的な正解を求めがちだったといいます。
ところが最近は、今の自分の気持ちを素直につかんで、軽やかに行動できるようになったそう。手帳&コミュニティで変わったnarakumiさんの姿をご覧ください。
自分の世界にはない新たな扉に出合える場所
美穂:
narakumiさんが自分軸手帳を手にしようと思ったきっかけは?
narakumi:
私が自分軸手帳を知ったのは、2021年の夏でした。それまでは100均やキャラクターものの手帳をゆるく使っていた程度だったので、自分軸手帳への最初の印象は「なかなかいいお値段じゃないか」と。(笑)
でも、おもしろそう!と興味をくすぐられたんですよね。
当時は転職を視野に入れていて、「今後どう働いていこう?」ということも考えていた時期。そんな課題感ともマッチして、手帳で何か気付きを得られたらというぼんやりとした希望があった気がします。
美穂:
当初、自分軸手帳部(以下 手帳部(※))に対しての興味は?
※2021~2022年の手帳部の部費は無償だったため、手帳を購入=部にも参加可能なシステムだった。
narakumi:
それが、全く。(笑)
オンラインコミュニティ未経験だったので、どんな場か、どんないいことがあるのか想像もつかない。むしろ見ず知らずの人たちと集うことへの漠然とした不安がありました。
だから、はじめは手帳本体への興味のみで購入を決断しましたし、積極的に部に参加することも考えていませんでした。
美穂:
ところが、今や部員3年目。部費も有償になりましたし、明らかに自らの意思で継続していますよね。手帳のみならず、手帳部までセットで続けるその理由は何ですか?
narakumi:
部にいると、自分の興味の外側にあることを知ることができるから、ですね。
手帳が習慣になる――それだけでもいいことはたくさんありました。けれど、仲間同士の交流や情報交換を通して、それまで知り得なかったモノや選択肢、考え方に触れる機会にたくさん恵まれたんです。これは手帳がどんなにいいものであれ、一人で書き続けているだけではあり得なかった。
3年目を迎えた今も、部員さんにグイグイ絡んだり、頻度高い情報発信を自らしたりしてはいません。最前線にいることを強要されませんし、自分にとって程よく感じられる距離感で関わっています。そんな距離感であっても、部員さんの発信や取り組みから、思考や行動のきっかけをたくさん受け取っています。
いまの答えで未来の自分を縛らなくていい
美穂:
自分の知らないことにたくさん出合えるようになって、実際に感じるご自身の変化はありますか?
narakumi:
絶対的な正解を追求して一人で考えを煮詰め続ける――そんな完璧主義を手放せた、というのが大きな変化だと思います。
もともと、自分に二言を許さない、といいますか。一度「私はAだと思う」と言ったら、「やっぱりBだわ」なんて前言撤回するのはいけないことだと思っていました。
いい子に見られたかったのか、考えを変えたら信頼を損なうと思っていたのか……一度決めたことは貫かなくてはいけない。それが私にとって当たり前の価値観でした。
すると、「本当にAで間違いないよね?」と考えを吟味する必要がある。決断するにも、行動するにも、とにかく時間がかかっていました。
美穂:
ところが、今はそんな自分が変わった――?
narakumi:
はい。手帳に「絶対的な最終結論」ではなく、「自分の思考過程」を書けるようになってからは、行動力が少しずつ上がっています。
よくよく考えたら、もしAという考えがBに変わったという誰かの発信を見ても、私がその人に抱くのは「ふーん、そうなんだ」「なるほど」という気持ちだけ。「裏切られた!」とか「話が違う!いい加減!!」なんて思わない。――考えが変わるって自然なことなんだ、って気づいたんです。
美穂:
とはいえ、ガチガチに凝り固まっていた価値観が変わるなんて、容易ではないですよね。
narakumi:
部のプラットフォームってクローズドな世界だから、部員さんが表には出せない、よりリアルな心の声や葛藤を見せてくれることが多いんです。
たとえばある部員さんがSNSでAと発信してから、結果やっぱりBでした、と考えを変えたとします。でもその裏で本人はたくさん悩んでいろいろ試して、その過程を私はクローズドな場で目撃している。そんな舞台裏を知ることで、「考えを変えた=いい加減なことを言っていた」という意味ではないということが腑に落ちたのかもしれません。
「悩む」から「考える」に変わった思考回路
美穂:
narakumiさんも未来永劫変わらない答えではなく、暫定解や思考の途中経過を外に出せるようになったとのことですが、その恩恵を感じるようなことはありましたか?
narakumi:
できない理由や言い訳を考えるのではなく、「現状を変えるにはどうしたらいいか?」に目が向くようになったのは、大きいですね。
冒頭でお話した通り、自分軸手帳に出合ったのは転職を考えていた時期。当時は「こんな風に働きたい」という思いがあったのですが「でも今の私にはできないよね」「これがネックになるよね」と、結局転職せずじまいでした。
ところが手帳へ思考過程のアウトプットを始めてからは、「転職以外の選択肢」として「まずは現職でできることは何か?」を考えられるようになりました。
- 人事の人に話を聞いてみよう
- これをやってみたいけれど今は難しいからひとまず検討の対象からは外そう
といった風に、「やりたい」に近づくために今すぐできることは何かを分解して行動に移す。あるいは考えても今すぐどうにもできないことにはエネルギーを割かない。問題を分解して取捨選択できるようになったのは、大きな変化です。
今は「心配なこと」「不安なこと」があったらまずは手帳に書き出すことを心がけています。
美穂:
一人で内に秘めて悩みがちだったnarakumiさんが、「考える」ことができるようなったんですね!
今では手帳に留まらず、Xやstand.fm、noteなど、他人の目に触れる場へのアウトプットもなさっていますよね?
narakumi:
自分の意見や考えを人目にさらす怖さもあったのですが、既にアカウントをもって様々な場で発信している部員さんも多かったので、背中を押された部分が大きいです。
アウトプットの場を広げるたびに、頭の中でグルグル考えを煮詰めることとは大きく違うメリットを感じるんですよね。具体的にいうと、「体型立てて考えることができる」ということ。
手帳は自分しか見ない場ですが、それでも紙に書くとなるとある程度整理しようという意識が働きます。あるいは紙に書いたものを眺めて初めて「これとあれって矛盾してない?」「私って実はこう思っているのか…」といった客観的な目線が加わる。
それが人目に触れるSNSへのアウトプットとなればなおさら。より一層冷静に吟味しますし、筋が通るように考えますよね。
自分の思考を人目にさらすことが、堂々巡りからの脱出を加速させる。行動の後押しになる。――そんなことを実感しています。
「どうしたらできる?」を考えて行き着いた「遊び」のある毎日
美穂:
いまや普段のお仕事に加えて、アウトプットチャネルもたくさん!大忙しですね。
narakumi:
時間のやりくりにはやはり悩みました。
1カ月ほどアウトプットを続けてみたら、自分に役立つというメリットだけではなく、純粋に楽しむ気持ちがあることに気が付きました。もっと続けたい、でも時間がない。
そこで「24時間の棚卸しワーク」で自分の時間の使い方と気持ちを分解してみたんです。
▼自分の時間の使い方と価値観を見つめる「24時間の棚卸しワーク」の詳細
すると見直しの対象として浮かび上がってきたのは、「英語の勉強」に使っている時間。
実は私、目的もなく2年ほど英語を勉強していました。でもワークでこの時間を見つめ直すと別にウキウキもしない。「英語を勉強しておくことはいいことだ」という他人軸の価値観と、「○日連続勉強しました!」と表示してくれるアプリ。それらに執着して、惰性で続けていただけじゃないか!と気づいたんです。
今は英語の勉強はストップして、その時間をアウトプットに充てています。
美穂:
考えややり方を変えることを許可できなかった以前では、きっとその決断はできませんでしたね。
narakumiさんだけの大切な価値観を素直に日々に反映できるようになったとは、まさに自分軸!
narakumi:
自分軸手帳や手帳部のおかげで、人生に遊びが生まれたんです。
手帳に盛り込まれたワークはもちろんのこと、それ以外でも様々な気づきやきっかけを受け取っています。
たとえば、書籍「DIE WITH ZERO」を題材にしたイベント。
貯めること優先だったお金について、「自分が、家族が、どうありたいのか」「それを実現するためにどう使うか」と積極的に考えられるようになりました。
▼「DIE WITH ZERO」の教えを実践した部員さんのイベントはこちら
さらに自己啓発で有名な書籍「7つの習慣」。多くの部員さんが手帳に気づきを書き留めながら読み込んでいますが、この本にも影響されましたね
それまでは何かを始めるときに「どんなメリットがあるの?」「どれだけ役に立つ?」と、ギラギラ目を光らせていました。けれど、この本を読み進めるうちに、コスパやタイパで測れないものにも、価値を見出すことを許せるようになったんです。心の根っこにあった「モノをつくりたい」「音楽を楽しみたい」といった思いは、そのまま大切にしていいんだ、と思えるようになりました。
自分一人では手に取ることもなかったであろう本や情報に、手帳部で次々出会える。それらが確実に、私の世界を変えています。
「やりたい」への後押しがほしい人に
美穂:
もし自分軸手帳がなかったら、narakumiさんは今ごろどうなっていたと思いますか?
narakumi:
徹底的にタイパ重視。一般的に「役に立つ」と思われないことは、人生から除外。そして目的もないままに、今日も英語の勉強を続けていたでしょうね。(笑)
美穂:
では、どんな方に自分軸手帳をおすすめしたいでしょう?
narakumi:
かつての私のように、完璧な答えを追い求めがちな人。そして自分の思いや思考を、心と頭に悶々と貯め込みがちな人。そんな方に、ぜひ手に取ってほしいです。
そして、そこで得た気づきを行動に移すためのより強い後押しが欲しいなら、手帳部への入部も積極的に視野に入れてみることをおすすめします。
書くことの効能はたくさんあります。そこに仲間が運んできてくれる新たな扉が加わればなおのこと。じんわりと、でも確実に、いい方向へと変わっていくことができますから。
おしまいに
人の才能となり得る資質を洗い出す「ストレングスファインダー」というサーベイで、narakumiさんの1位にランキングされたのは「慎重さ」だといいます。今回のエピソードの一つ「絶対的な正解を求めがちだった」というのも、まさにそんな思慮深さゆえなのでしょう。
それでも、自分軸手帳&手帳部と過ごしながら、じわじわと確実に変化できたnarakumiさんの姿に、希望を見出した方も多いのではないでしょうか?
「ありたい姿に近づく」と聞くと、大胆な変化を想像するかもしれません。でも、道のりや方法は様々。自分軸手帳でその道筋を探して、手帳部で様々な開拓方法を垣間見てはいかがでしょう?
たくさんの戦友と一緒に、きっと「今のあなたの最適解」に辿り着けますよ。