
2026年4月6日、コミュニティ専用オウンドプラットフォームOSIROを提供するオシロ株式会社様にて、導入検討企業様を主な対象としたセミナーに、自分軸手帳部代表の一番ケ瀬が登壇いたしました。
テーマは「参加メンバーと一緒に、熱量の高いコミュニティ運営を実現するヒント」。会場には、すでに会員基盤を持つ組織から、新規にコミュニティを立ち上げる企業、社内コミュニケーションの再設計に取り組む企業まで、B2B/B2Cを問わず「熱量」と「持続可能な運営」に向き合う担当者が集いました。
参加者の声
「コミュニティの目的設定の大切さを感じました。N:Nの設計ができるOSIROだからこその目的設計についても、自社で改めて考えたいと思いました」
「コミュニティ運営チーム内で、まずミッション・ビジョン的なものを定めてみるのは大事だと感じて、社内で取り組みたいです」
「助走期間があって今のコミュニティがある、という立ち上げ期の話、そして集客の考え方も参考になりました」
「具体的なコミュニティ運営についての大切なことを、学ばせていただきました」
1. 開催の背景:コミュニティ運営の壁となる「運営者の疲弊」と「リソース不足」
近年、顧客と直接コミュニケーションを取るために、従来のファンクラブ型組織や読者組織を、双方向のオンラインコミュニティへ移行させようとする企業が増えています 。しかし、箱(プラットフォーム)を用意しても、以下のような壁にぶつかるケースが後を絶ちません。
- 集まってはくれたが、熱量が続かない
- 運営者に負荷が集中し、労働集約的になり疲弊する
- イベントを打ち続ける自転車操業から抜けられない
熱量をどう設計し、どう維持し、どう可視化するか。 これは、プラットフォームの機能に加えて必要となる、運営側の設計の問題です。
自分軸手帳部は、月額有料でありながら約400名規模のメンバーを抱え、交流目的、見る専門など、多様な参加形態を提供しながらも、年齢や職業などの属性の異なる多様なメンバーが高頻度でコミュニティにログインし、自ら発信や他コミュニティメンバーと積極的に交流するなど、高いエンゲージメントを実現しています。少人数のメイン運営者に対し、「サポーターチーム」が自律的に熱量を高める体制を構築しており 、今回はその運営の裏側にある試行錯誤や設計ノウハウをシェアいたしました。

2. 提供したソリューション:熱量を「個人の頑張り」ではなく「構造」で支えるための3つの設計
運営担当者の属人的な努力でコミュニティを運営するのではなく、組織マネジメントの観点から再現性のある3つの仕組みをレクチャーしました。
- 目的とMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の明確化
立ち上げ初期、自分軸手帳部も「価値提供しなきゃ」という焦りからイベントを足し算し続け、運営が疲弊する自転車操業に陥っていた時期がありました。当時の状態を、代表の一番ケ瀬は「明日のセミナーの資料を作りながら、来月どうしようかなって思っている」と振り返ります。 コミュニティの目的を定め、「誰に何を提供したいのか」を決める重要性を解説しました。MVVや役割を言語化することで、心理的安全性が保たれ、メンバー同士のN対Nの交流価値を生む土台が作られます 。 - 運営者が疲弊しない「権限移譲」と「自立型サポーター組織」
自分軸手帳部では、メンバーから公募された十数名のサポーターチームが、コミュニティの日常運営の約半分を担っています。コミュニティを共に支えてくれるメンバーと承認・共感・尊重をベースにした風土を作ることで、自律的なサポーターチームとの共創関係が生まれます。 サポーター組織は、数年かけてphase1「つまずき期」(業務と委譲範囲が不明確/運営がすべて抱え込み疲弊)→phase2「転換点」(MVVと役割の言語化/権限移譲とチーム化)→phase3「ほぼ自走化」(運営はコンテンツ制作中心/サポーターは自立型組織でコミュニティの活性化)というフェーズ移行を経てきました。 また、サポーター以外にも小さく参加できる「応援団」から始める「貢献の階段」も設計されています。さらに、どの役割にも「義務なし」の徹底が貫かれており、「できる人が、できるときに」を標語に、心理的ハードルを下げ、関わりの入口を広く保つ配慮をしています。 - 自転車操業を防ぐ「年間ロードマップ」
質疑応答では、「イベントやコンテンツ企画を常に考え続けるのが大変」という相談があがりました。これに対して提示したのが、年間ロードマップによる「目的×手段×月次設計」のフレームです。 自分軸手帳部では、年間12カ月分のテーマ・コンテンツ・日付を事前に決定し、「自分軸を見付けて育てる」という最上位の目的に沿った、「続ける/戻る/深める」という目的別ゾーンを設計しています。見取り図を設計することで、企画が自転車操業や場当たり的にならず、目的を実現するための手段として適切か、年間設計の中で判断できる状態を保っています。

3. 「知っている」を「できる」に変える現場のリアルと対話
セミナー後の質疑応答では、「立ち上げ期の集客はどうしたのか?」「本当にサポーターは集まるのか?」といった、リアルな運営の壁に対する問いが多く寄せられました 。
私たち自身も、最初から自走化できていたわけではありません 。初期の「つまづき期」には、業務の委譲範囲が不明確で、運営がすべてを抱え込み疲弊した時期もありました 。そこから役割を言語化し、権限を委譲していくという泥臭いプロセスを経たからこそ、今の体制があります 。
表層的なノウハウを知るだけでは、組織は変わりません。フェーズに応じた課題を紐解き、MVVの浸透や業務の切り出しを伴走しながら実行していくプロセスこそが、自律型組織の構築には不可欠であることを、参加者の皆様との対話を通じて改めて共有することができました。
4. 主催者(オシロ株式会社様)からの声と今後の展開
イベント終了後、主催のオシロ株式会社からは非常に示唆に富むフィードバックをいただきました。
自分軸手帳は、オシロの数あるコミュニティの中でも、代表的なビジョンコミュニティですが、 ここに至るまでには数々の葛藤や試行錯誤があったはずです。 立ち止まらずに行動し続けた一番ケ瀬さんの歩みが、今の素晴らしい景色を作っていることが今回のイベントを通して実感できました。 何より自発的に活動するサポーターの皆さんの姿は、コミュニティの理念が隅々まで浸透している証です。 一番ケ瀬さんが誰よりもメンバーの方を想い、貢献し続ける姿勢を見せているからこそ、 これほどまでに温かい場所になったのだと感じました。 コミュニティオーナーとして理想とも思える在り方に、強く感銘を受けました。
5. 法人・団体様へ:自分軸チームが提供できる価値
「箱だけ用意しても人は動かない」。コミュニティ運営も、企業内の組織マネジメントも本質は同じです。
心理的安全性を担保したうえで、小さく踏み出せる階段を設計し、主観とデータで組織の健康管理を行うことで、参加者が自ら動く熱量の高い場が生まれます。
自分軸手帳部が6年間で培ってきた「人が自ら動く場づくり」「労働集約型から自走型組織への移行」のノウハウは、オンラインコミュニティにとどまらず、企業のチームビルディングや社内エンゲージメント向上にも強力に応用可能です。
【ご提供可能なサービス】
- コミュニティ運営コンサルティング(立ち上げ・エンゲージメント改善・個別伴走支援)
- 法人向け組織開発研修(チームの心理的安全性構築、自律型人材の育成、MVV浸透ワークショップ)
「メンバーの主体性を引き出したい」「運営が疲弊しない自律型組織を作りたい」という法人担当者様・コミュニティ運営者様は、ぜひ一度ご相談ください。
[ ➡ 法人・団体様向けのお問い合わせ・ご相談フォームはこちら ]



