自分軸エピソード

「他人と比較して自分を評価」が当たり前。「疲れる生き方」をたった6ヶ月で手放せた私の軌跡

こんにちは。
自分軸手帳アンバサダー&ライターの美穂です。

手帳を通して仲間と一緒に自分軸を見つけ、育てることができる、それが自分軸手帳部です。
多くの自分軸手帳部員さんから聞こえてくるのは「仲間と自分軸手帳を続けるうちに、自分自身に気づきや様々な変化が生まれた」という声。その一部をインタビュー形式でお届けします。

今回お話を伺ったのは、2023年から自分軸手帳部に入部した新入部員こまこさん。自分軸手帳を使い始め、現在半年が経過しつつあるところです。

夫、小1・4歳の息子と4人暮らし。2018年からワーママ。手帳、読書、耳読書が大好き。 手帳を使って自分軸のある人生を目指すべく、2023年より自分軸手帳部に入部。

以前は夫からも「疲れる生き方だ」と指摘されるほどに、他人と比較してばかりだったというこまこさん。ところが、この自分軸手帳を使い始めてからの6カ月で、生きやすくなったばかりか「今の自分の方が好き」とニッコリおはなししてくださるほどに、柔らかな変化を重ねつつあります。
わずか半年、されど半年。この短期間でどんな風に見える世界が変わったのか?その様子をご覧ください。

「他人軸」であることにすら気づけていなかった過去

美穂:
こまこさんはどうして自分軸手帳を使いたいと思ったのですか?

こまこ:
今振り返ると「他人軸にどっぷり」という状況を脱却したい、という思いに尽きるのですが……実はそもそも「自分が他人軸で生きている」ということにすら気づけていなかったんです。

美穂:
気づけていなかった、とは?

こまこ:
過去の自分と比べればいいのに、そんな選択肢は自分の中に存在しなかったからでしょうか。他人と比べて自分を評価するのが日常だったんですよね。
仕事に対する自信もなく、「あの人に比べて自分は……」と落ち込んだり、つまらないミスを引きずったり。
夫に「その生き方、疲れるよ」と指摘もされましたが、何をどうしたらいいのかわかりませんでした。

美穂:
そんな中で自分軸手帳に出合ったというわけですね。

こまこ:
たくさんの部員さんがSNSで発信するのを目にしたのですが、どなたもイキイキしているし、変化を体験している。
「私も使ってみたい!自分軸手帳部(以下 手帳部)にも入りたい!」と思ったのですが、気づいたのが2022版の販売が終わった後で。1年間ずっとその存在を気にしながら、2023の販売と入部を心待ちにしていました。

「こうあるべき」がないコミュニティで手帳が続いた半年間

美穂:
自分軸手帳2023版の発売を待つ間に別の手帳を使ったりしましたか?

こまこ:
まさに、某人気手帳でそれっぽく取り組んでみたものの、続きませんでした。
書くこと自体は好きなので、それまでも毎年絶えず手帳は手にしていたのですが、最初こそぎっしり毎日の出来事などを書き込むものの、次第にペースが落ちて。予定や簡単な日記ばかりになり、飽きると他の手帳に目移りし……毎年2~3冊浮気する、というのが恒例なんです(笑)。
ところが、いざ待望の自分軸手帳を手にしてからは、メイン手帳はこれ一筋。初めて「続いた!」と実感できる手帳になりつつあります。

美穂:
一筋で、しかも続く。それまでの手帳とは何が違うのでしょう?

こまこ:
手帳部に浸透する「ご無沙汰しても戻れる空気」が大きい気がします。
実際、最近仕事が超多忙で、残業してから日付が変わるころようやく帰宅……なんて日も多く、手帳を書けない日々が3週間ほど続きました。けれど、手帳部にはその空白を「白銀」と読んだり、「別のことをがんばっていたからこその白紙だよね」と捉えていたり。「手帳はこうあるべきだ」という「べき論」がないから、手帳の書き方・続け方に否定がないんですよね。

毎日書くはずのスペースが空白のまま週末を迎えたときには
「まるっとまとめて1週間分を一言で!」。
きちんと書くという固定概念を手放して手帳に向き合えるようになった。

部室(※)やイベントにとんでもなく久々に顔を出しても「全然来ていなかったくせに」とか「……誰?」といったアウェー感もない。むしろ「お帰りなさい!」とあたたかく迎えてくれて――「こんなに気持ちがいい人たちいる!?」っていうくらい、部員さんが優しさの集まり(笑)。
手帳の書き方、向き合い方……全てにおいて、いい意味でハードルを下げてくれる環境があって、今は手帳に飽きるどころか、書きたくてウズウズしてます(笑)。

※部室:開催日時は決まっておらず、誰かと手帳タイムを過ごしたい部員さんが自由に呼びかけて開催できる、オンラインでゆるくつながる手帳タイム。テーマなどは設定されておらず、各自自由な手帳タイムを過ごすことができる。

自己肯定感が上がると他人への肯定感も上がる

美穂:
こまこさんが手帳部に入部して半年が経過したところですが、実際に自分軸手帳を使い始めてから「他人との比較でへこんでいた自分」は変わりましたか?

こまこ:
変わりました!
書くことで「頑張ったこと・できたこと」が可視化されるんですよね。
「結構やってるじゃん!」と自分自身を肯定的に捉えられるようになると、人から褒められた時も素直に受け止められるようになりました。

美穂:
それは素敵!

こまこ:
それを謙遜したり認めないことは、褒めてくれている相手も否定しているって気づいたんですよね。

美穂:
その気づきの手前に、ご自身のがんばりを自分で自覚できるようになったからこそ、そういった変化が生まれたのでしょうね。
手帳にはどんなページに、どんなことを書いているのでしょう?

こまこ:
日々書き込むのはウィークリーページです。

ウィークリーの最上部には「一言日記」、その下の丸シールには「朝活記録」。

「一言日記」「朝活の記録」はスペースを設けていますが、後はその日あったことを時系列で。これらのページを月に一度振り返っています。この「振り返り」も、自分軸手帳を使い始めて、初めて取り組むようになりました。
「どうやってた?」「どう思ってた?」と1カ月を見返してみると、手帳が全部覚えていてくれる。子どものかわいい発言も、夫への感謝も詰まっていて……もう私にとっての財産です。

美穂:
なんと、夫さんへの感謝も書かれているんですね!

こまこ:
夫への感謝はウィークリーの片隅
に。
時には「イラッ」とするときもあって感謝するのも難しいので、そんなときは「生きててくれてありがとう」と(笑)。

以前は「私ばっかり大変」と思いがちでしたが、こういう積み重ねで相手のいいところを見つけられるようになりつつある気がします。……夫は変化を感じているのか、どう思っているのかわかりませんが!

美穂:
相手の捉え方はわからなくとも、自分の捉え方や世界の見方が変わると、自分自身がラクになりますよね。

こまこ:
そうなんですよね。モヤモヤなどネガティブなことを書く時もありますが、あとあとそのページを目にすると「大概のことは時間が解決してくれる」ということにも気づいて。だから必要以上に落ち込まなくてもいいんだ!って思えるようになりました。

美穂:
「自分」や「相手」に加えて、「時間」も信じられるようになったんですね。

――ちなみにこまこさんの手帳って、見た目もとても素敵だなぁと思っていたのですが……お時間かかりませんか?見栄えを良くすることが手帳を続けるモチベーションにもつながるのでしょうか?

こまこ:
はい、モチベーションにはつながる気がします。
少し見栄えを良くすると手帳を開くのも見返すのも楽しくなるんですよね。デコるなんてできない!って思っていたのですが100均のシールを組み合わせるだけで季節感が出せたり、心躍るページができるんです。
料理を煮込んでいる合間などの隙間時間に、キッチンで立ったまま10分くらいでペタペタッと翌週分のページを下ごしらえする感じなので、手間もかけていないんですよ!

ウィークリーの他、毎月の「目標と振り返り」のページも、目にも楽しくなるような工夫が。

自分の人生を良くする選択を積み重ねて広がった世界

美穂:
自分軸手帳をつかったからこそ気づけたことや変化は、他にもありましたか?

こまこ:
そうですね……たくさんあります!

まずは、自分が前向きに「意識高い系」になったこと。
「意識高い系」って、どこか揶揄するニュアンスをはらみがちですよね。けれど、手帳部の部員さんはどなたも様々な学びや気づきを日々に取り込んだり、日常に意識を高く持っている。そんな姿に触れるうちに「自分の人生に意識を高く持たないでどうするんだ!」と思うようになったんです。
ありたい姿へのアンテナが立ち、時間の使い方も大きく変わりました。なんとなくラジオや音楽を聞き流していた通勤時間は、今はオーディオブックでの読書の時間に。入部前に受けたコーチングやファッションコンサルも、受講してわかった気になっていてはもったいないので、自分の身になるよう関連書籍で知識を磨いたり、具体的なアクションを考えたりするようになりました。

手帳巻末のフリーページを使って、「ありたい姿」をビジョンボードに。

美穂:
「自分を好きになる選択肢」に自然に手を伸ばしているように見えますね。

こまこ:
出産してから、「子ども第一、自分は後回し」と思っていたのですが、自分を二の次にするのではなく「生き生きしている母親の姿」を見せたい、と思うようになりましたね。「自分を知ろう」とする行動が増えました。

それから、ママ友もできたんですよ。

美穂:
「ママ友」と「手帳」に、どんな関係が?

こまこ:
それまでは人間関係の面倒な部分にばかり目が向いて、ママ友って面倒くさそうという印象でした。
けれど、手帳部でたくさんの部員さんと触れ合ううちに「人との交流がプラスに働く」ということを心から実感できたんですよね。人間関係含めて新しい世界に自ら飛び込むと、そこにはいいことが待ってるんだ、って信じられるようになったんです。

自分軸手帳部プラットフォームでは、我が子が小1を迎えるのを機に自ら「小1の壁」と題したスレッドを立ち上げ。数十件のノウハウや経験談が寄せられ、大きな反響を呼んだ。(画像は、それらをノートに書き出しまとめたもの)

美穂:
ママ友とのお付き合いも楽しめていますか?

こまこ:
はい。我が子がお友達の輪を広げて生き生きと遊ぶ姿を見ると、とてもうれしく感じます。
もちろん、日々小さなトラブルなどもありますよ。でも、意識が高くなったおかげで「大切な時間をいい形で使いたい」と思うようになり、ひたすらに愚痴を言い合ったりすることはなくなりました。建設的なアドバイスをしたり、気持ちを切り替えたり。
今は手帳にいろんな話を聞いてもらうことができるので、以前は黒い気持ちを吐露し合っていた友人とのLINEグループも、楽しい約束をする場に変わりました!

美穂:
しなやか!ものすごい変化ですね!!

生きやすさを手に入れ、嫉妬を手放す

こまこ:
手帳部のみなさんの影響は他にもありますよ(笑)。
「ほどよい自己開示は人間関係をスムーズにしてくれる」ということにも気づくことができました。部員さんを見るうちに、自分の環境や考えをほどよく上手に開示できるからこそ、自分に必要な情報や、気の合う方と出会えるチャンスが増えるんだなって。
だから私も、職場やママ友との間で、自分の状況や子どもの話を程よくするようになったんです。その結果、子どもの予定などで仕事が休みやすくなったり、ママ友との連絡もサクッと手短に済むなどメリットが増えました。
自己開示するからこそ、相手に誤解を与えずに済むという利点もあるんですよね。察してちゃんでは、人間関係がうまくいかない!

美穂:
確実に生きやすさを手に入れていますね!

こまこ:
そうですね。ラクもなりましたし、今の自分の方が好き、と自信を持って言えることがうれしいです。他人に対する嫉妬や妬みもなくなりましたし。

美穂:
嫉妬まで手放せたとは!

こまこ:
手帳部でみなさんの試行錯誤や葛藤、日常に触れるようになって、私たちが目にするSNSや最終的な言動って「人のほんの一部に過ぎないんだな」って思えるようになった
んですよね。
「○○を買った」というのだけ見たら以前は自慢に捉えたかもしれません。けれどもしかしたらがんばったご褒美かもしれないし、ずっと抱いていた願いを叶えたのかもしれない。人っていろいろあるんだよね、って。だから今は、「自慢話もしてほしい!」とすら思えるほどになりました(笑)。

小さなしずくから変化は始まる

美穂:
もし自分軸手帳がなかったとしたら、今頃こまこさんはどうなっていたと思いますか?

こまこ:
……考えるだけで怖い(笑)。
何者にもなれない自分に、もがき苦しんでいたと思いますね。

それから、自分軸手帳に出合うまでは「引き算」という考え方も持ち合わせていなかったので、どんどんいろんなことを抱え込んでキャパオーバーになっていたかも。

▼自分軸手帳が大切にしている「引き算」についてはこちら

美穂:
ちなみに、こまこさんはこれまでどんな引き算を?

こまこ:
家事の負担を減らすために、ホットクックやロボット掃除機を導入しました。それから、先ほどお話したLINEでの愚痴や無駄に振り回される人間関係も。
自分軸手帳がなければ、そういうものも全て抱え込んでいたってことですからね。

美穂:
そういった引き算があってこそ、先ほどの「ありたい姿」に向けたアクションも可能になったというわけですね!
最後に――こまこさんは、どんな方に自分軸手帳を勧めたいですか?

こまこ:
何かしらの変化を求めている方に。――といっても、激しい変化というのとはまた違うんですよね。
気づきや問い・出会いといった小さな雫が、水面にポタッと一滴落ちることで、やさしく波紋が広がっていき、思いもよらない向こう岸に辿り着く……そのきっかけをくれるのが、自分軸手帳や手帳部なのかな、と。
「大きな波に乗りたい!!」「バシャバシャと水しぶきを上げながら前進したい!!」という方にももちろんいいのですが(笑)、もっと優しく小さな変化や気づきを始まりにしていいと思うんです。
だから、「自分の湖に雫を垂らしたい人」に手に取ってほしいな、と思います。

おしまいに

最初は「周りの部員さんは次々変化しているのに、私は何も変わっていない」と思っていたというこまこさん。ところが、日々を記録し、毎月の振り返りを重ねることで、自分の変化に気づき始めたといいます。
毎日のたった1mmの変化には気づけなくても、それを書き留め、1週間・1ヵ月・半年……と積み重ねることが、確実に日々の景色を変えてくれるということを、改めて実感させてくれるインタビューでした。
他人からの目線との答え合わせをするのではなく、「こっちの自分の方が好き」と自分の内側に目を向ける――それは自分勝手ではなく、周りをも幸せにするための第一歩なんですね。