自分軸エピソード

春からの新生活。「時間」を味方につけて、心地よく過ごす方法

春は、新しい始まりの季節。新年度、新しい環境、新しい生活。——こうした変化の中で、多くの人が「今年こそ、心地よく過ごしたい」という思いを抱きます。

でも、現実はどうでしょうか。

新しい環境に慣れるまでの間、やることは増え、時間に追われ、心に余裕がなくなってしまう。気づいた時には、また同じように時間に追われる毎日に戻ってしまっている。——そんなことはありませんか?

心地よく過ごすために、本当に必要なものは何なのでしょうか。

それは「時間の使い方」です。同じ24時間でも、その使い方によって、毎日の質は大きく変わります。

24時間の棚卸しで、時間の使い方を丸ごと見つめる

では、具体的にどうやって時間の使い方を見直したらいいのでしょうか?

自分軸手帳には、「24時間の棚卸し」というワークページがあります。このワークを使って、今日一日の時間の使い方を、丸ごと書き出してみてください。朝、起きて準備をする、仕事に行く、会議がある、メールを返信する、お昼休みは何をしているか、帰宅後、家事をして、就寝前の時間は…——こうして、「今日一日、どの時間を何に使ったのか」を、24時間まるごと書き出します。

この棚卸しをしてみると、驚くほど「見えなかった時間」が浮かび上がります。「あれ?この時間何をしていたのだろう?」無意識にスマートフォンを見ていたり、疲れて休んでいる時間もあるかもしれません。

そして同時に、「心が満たされていた時間」も見えてきます。コーヒーを飲みながら、静かに朝を迎えた時間。好きな業務に集中していた時間。家族と笑い合えた時間。自分のための読書の時間。あらためて自分がどう時間をつかっているか、俯瞰して見てみましょう。

「心地良かった時間」と「そうでない時間」をピックアップする

時間の棚卸しができたら、次のステップへ進みます。

書き出した時間の中から、「心地良かった時間」「ほっとした時間」をピックアップしてみてください。そして、逆に「辛かった時間」もピックアップします。この二つを並べて見てみると、何が見えてくるでしょうか。「心地良かった時間」に共通していることは何か。「そうでない時間」に共通していることは何か。

朝の5分のコーヒータイム。好きな業務の時間。子どもとの笑顔の時間。——こうした時間に共通しているのは、「自分のペースで過ごせている」ということかもしれません。

一方、「そうでない時間」に共通しているのは、「時間に追われている」「気を使いすぎている」ということかもしれません。

この気づきこそが、「自分にとって本当に大切な時間とは何か」を教えてくれるんです。そして、これこそが「自分軸」なんです。

「心地よい時間」を意識的に増やす

では、時間の使い方をどう改善したらいいのでしょうか?

いきなり生活スタイルを大きく変えることを目指す必要はありません。むしろ大切なのは、「今より10%、満足度が高い1日を目指す」という現実的な改善です。朝の準備を少し工夫して、5分だけでも心が落ち着く時間を作る。子どもに怒ってばかりだったら、1日1回だけ、子どもの笑顔を意識的に見るようにしてみる。こうした小さな工夫の積み重ねが、毎日を「心地よい」に変えていきます。

この「心地よい時間を作ろう」という意識は、あなたの「自分軸」に基づいた選択になっています。誰かに言われたから、社会的に正解だからではなく、「自分にとって心地よいから」という理由で、時間の使い方を選び直してみましょう。

新年度だからこそ、時間の使い方を見直す

春からの新生活は、時間の使い方を見直す、絶好のタイミングです。

新しい環境だからこそ、「これからの自分は、時間をどう使いたいのか」を改めて考えることができます。新しい環境だからこそ、「前はこうだったから」という固定観念から、少し自由になることができます。「自分にとって本当に心地よい時間の使い方」を、0から作り直すチャンスです。

その時に、自分軸手帳があれば、毎日の時間の使い方を丁寧に記録し、月ごとに振り返り、来月への改善を計画することができます。

気づいた時には、時間に追われる毎日ではなく、時間を味方にして、心地よく過ごす毎日へと変わっているはずです。

時間を味方にすることは、自分を大切にすること

時間の使い方を見直すことは、決して「効率化」や「生産性向上」という、ビジネス的な話ではありません。

むしろ、それは「自分にとって心地よい時間とは何か」を問い直し、「自分をどう大切にしたいのか」を考え直す、とても個人的で自分らしい営みなのです。

まずは今週の時間の使い方を、手帳に書き出してみてください。その「見える化」から始まる改善が、春からのあなたの新生活を、心地よく導いていくはずです。