自分軸手帳の書き方ガイド

「わたしの○○リスト」書き方ガイド

「わたしの○○リスト」とは

「わたしの○○リスト」(通称:わたまるリスト)は、自分軸手帳の前半部分にあるワークページの最後に位置するフリーリスト。タイトル欄+方眼のみという超シンプルなデザインで、合計4ページ用意されています。

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そもそも自分軸手帳には、たとえば以下のようなリストが予めフォーマット化されています。

ところが、手帳を書き進めるうちに、これらのリストから溢れる/漏れる項目や、あなたならではの興味やインスピレーションを凝縮しておきたい瞬間に出合うはず。そんなあれこれを丸ごと受け止めてくれるのが、この「わた○リスト」です。

迷う過程で「あなたらしさ」があぶりだされる

ただのノートのように見える「わた〇リスト」。ところが、実はある意味で最も「自分軸手帳らしいリスト」ともいえます。

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なぜなら、無数にある選択肢の中からここに何を選んでリスト化するか=「私の自分軸(大切にしているもの・譲れないもの)は何なのか」の意思表示そのものだから。そういった意味で、ただのフリーページのように見えて、実は「究極のワーク」ともいえるでしょう。

そういわれると、「自分にとって間違いなく価値ある情報を!」「自分軸につながっていると確信できる項目とは?」と、とても慎重になってしまうかもしれませんが……どうか肩の力を抜いてくださいね。

◎書いてみて初めて得られる違和感や発見がある

書き始めた瞬間にはとても興味があった項目なのに、いざ書き始めてみると全然ワクワクしない……

なんとなく書く始めたリストなのに、書き進めていくうちに、自覚できていなかった自分の興味や価値観があぶり出された!

上記はどちらも、書いてみたからわかったこと。そして、それぞれ自分を理解が深まるきっかけを手にして、自分軸の手がかりをつかむヒントになっています。

リストの正解を見つけるのではなく、以下のような点を意識しながら、まずは気軽にリストを書き始めてみましょう。

  • なぜそのリストを書き始めようと思ったのか?
  • そのリストを書き進めるときの自分の感情は?
  • (リストの記録が充実してきたら)リストアップした内容に共通点などはあるか?

◎それでも気軽に書きにくい……そんなときはリストページを拡張!

「そんなことを言われても、たった4Pしかないページの使い方に失敗したくない!」と思うあなたは、リストのページを印刷して手帳に貼り付け、リストを拡張するという方法も。

自分軸手帳メールマガジンでは、手帳のフォーマットデータをPDFで配布しています。ぜひ活用して、失敗へのハードルを下げてみてくださいね。

みんなはどう使ってる?「わた○リスト」実例集

ここで、自分軸手帳を使うみなさんの「わた〇リスト」を覗いてみましょう!
家族への思い、ありたい自分への願望、未来への種蒔き……様々な自分軸が滲み出ることがお判りいただけることでしょう。ご自身のリスト作りにも、ぜひご参考に。

▼例1|ここに行きたい!「家族のおでかけリスト」

方眼スペースに線を引き、12の格子状に分割。
それぞれの枠を1~12月に割り振り、月ごとに家族でおでかけしたい場所を書き込み。
候補地をふせんに書けば、「行きたいタイミング」を変更するときも簡単!

行けるか行けないかは後で考えればOK!理想をリストに書き込みました!

▼例2|家族との約束を大切に。「小さな願いを叶えるリスト」

方眼スペースを家族の人数分に分割。
各欄にメンバーを割り振り(例:夫、長男、次男……)、それぞれと約束した内容を箇条書きで都度追加。約束を守れたら「完了」のマーキング!

・夫: 白髪を染める、マッサージをする……
・長男:一緒に出掛ける、水筒カバーを直す……
・次男:スタンプラリーにいく、甘酒を作る、一緒にケーキを焼く…

約束を忘れがちなので、わた○リストにまとめて約束を守れる自分を目指します!

▼例3|自分軸の方向性を探る!「好きな人・尊敬する人リスト」

憧れの人の名前と、「なぜ憧れるのか?どんなところが素敵なのか?」という理由も記載してリスト化。

俯瞰すれば、ここに見え隠れする自分の理想と自分軸の方向性が把握できるはず。そんな思いで書き始めました。

▼例4|自分のアンテナが見えてくる!「心に残った言葉リスト」

本や動画、リアルな会話……耳にした言葉の中で印象深かったフレーズと、誰による言葉なのかを箇条書き。

心に残った言葉リストを眺めると、いま自分のアンテナがどんなことに立っているかがよくわかります。

▼例5|経験を未来に活かす!「来年の自分への申し送りリスト」

方眼スペースに線を引き、12の格子状に分割。
それぞれの枠を1~12月に割り振り、経験をもとに改善・来年の自分に申し送りしたいことを記録。

・1月:お正月、気持ちが大きくなってお金をたくさん使いがち!要注意!
・3月:お花見時期を逃さず行けるように、3月後半の予定はなるべくフリーに
・9月:子どもたちに疲れが出やすい時期。感染症に注意!

経験からの改善方法を書き残すことで、未来の自分が喜ぶこと間違いなし!私にとって、とても優秀なリストです!

▼例6|手帳を最強の相談相手に。「決断日記」

方眼スペースを縦に2分割。
・左:決断した内容、理由、期待していること
・右:振り返りスペース(予想や期待の通りだったこと、違っていたこと)

自分がどう決めたか?その結果はどうだったのか?を蓄積すれば、未来の自分にとって最強の相談相手になってくれるはず!

▼例7|読んだ本とペースが一目瞭然!「Bookリスト」

月別で読んだ本を記録。
読了した書影のサイズを揃え、小さく印刷して各月の欄に貼りつけていくと、表紙が棒グラフのように並んで、タイトルも読んだ量も把握しやすい。

3~6月は読書量が一気に落ちた=忙しかった時期。
7月から読書量が復活=余裕が出てきた。
読書のペースで、自分のリズムや繁忙期も把握できました!

「わた○リスト」をつくる3つのヒント

実例を見るうちに、「自分ならではのわた○リストを作りたい!」とイメージが膨らんできたあなたに。「わた○リスト」を活用するための3つのヒントをご紹介します。

ヒント1|思考を支える適度な枠を与えよう

何の制限もない自由な状態は、物事にのびのび取り組める気がしますが、一体どこから手をつけていいのか戸惑うことも多いもの。

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「わた〇リスト」をそのままの方眼ページとして使用してみたものの、イマイチ納得のいく使い方ができない――そんな時は、あえて記入欄を設けたり、枠を設定したりすると、思考を整理しやすくなります。

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「わた〇リスト」には、都合よく選んで使える「分割点」をご用意していますので、ぜひ活用してみてくださいね。

ヒント2|楽しむ派?備える派?

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「わた○リスト」に同一テーマの情報を凝縮する先には、大きく分けて2つの目的があるといえます。それが、「楽しむ」「備える」です。

  • 「集めて楽しむ」派=コレクション要素強め

後から見返してほっこりしたい!

偏愛を凝縮したい!

  • 「集めて備える」派=備えあれば憂いなし

情報を役立てたい!

今後へ申し送りたい!

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たとえば、上記の例を見たときに、自分が「やってみたい!」とワクワクするのはどちらでしょう?
ハッキリとした志向があれば、その方向を意識しながらわた○の項目を考えてみて。スムーズに書き始めることができるでしょう。

「どちら派か、まだわからない……」「どちらもやってみたい!」という方は、前述の実例や上図の項目を参考に、気になるものからどんどん書き始めてみましょう。実際にリスト化したものを見返してみて初めて、「あ!私はこんなものが好きだったんだ!」「備える仕組み作りを頑張りたいんだな」といった気づきを得ることができるかもしれません。

もちろん、どちらか一方に寄せず、両方の観点で活用するも大正解です!

ヒント3|最初にテーマを決めない。気になったタイミングで増やしてみる

「わた○リストを書き始めよう!」と気合を入れると、今すべてのリストのテーマを決めたくなるかもしれません。が、無理矢理ひねり出さなくても大丈夫。他のワークも然り、「わた○リスト」も徐々に育てていけばいいのです。

今は何を書こうか思い浮かばない場合も、「何を書こうかな?」と考え始めた瞬間に、あなたの中にアンテナが立つはず。日々手帳や日常と向き合ううちに、ふとした瞬間に「これについてリスト化してみたい!」という閃きに出合う瞬間がきっとあることでしょう。

その時には、ぜひ「わた○」リストで新しいリストを書き始めてくださいね。

終わりに

気になったこと、もっとよくしたいこと、ワクワク……そんな気持ちをすべて受け止めてくれる「わた〇リスト」。試行錯誤を繰り返しながらテーマを取捨選択し、書き進めるほどに、あなたの自分軸はぐんぐん育つはずです。

手帳の上は、自由。正解を探すのではなく、あなたの直感や興味に素直に、心が喜ぶリストを生み出してみてくださいね。