自分軸手帳の書き方ガイド

「行動を生む!学びリスト」書き方ガイド

「行動を生む!学びリスト」とは?

「学び」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょう?

  • オンラインやスクーリングで受ける講義
  • 研修
  • 読書

そう考えると「学び」とはなかなかハードルが高いもの。「毎日忙しくて、学びの時間なんて取れるはずがない!」と言いたくなるかもしれません。

ところが、以下のような例も立派な学びになり得ることにお気づきでしょうか?

  • YouTubeを観る
  • 音声配信を聴く
  • 興味ある分野の情報をSNSで調べる
  • インスタライブを視聴する

――こんな風に柔らかく眺めてみると、実は自分で気づかぬうちに学びのチャンスを手にしているのかもしれません。

自分軸手帳では「あなたの人生や暮らしを豊かにしたり、興味や心を満たしてくれるもの」も立派な学びの一つと捉えています。そんな「学び」のかけらを幅広く、ギュギュっと凝縮できるのが、今回ご紹介する「行動を生む!学びリスト(以下 学びリスト)」です。

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「行動を生む!」――その意味とは?

ところで、学びリストのタイトル前半に「行動を生む!」とついている理由とは?

新しいことを学ぼう!

この本を読んでみよう!

――そんな思いを私たちが抱く時、多かれ少なかれ“ちょっと新しい自分”になることへの期待があるもの。実際にいざ学んでみると、新しい武器を身に着け、自分がアップデートされたような気分になりますが……インプットした内容を「”いつか”使おう」と考えておしまいにしていませんか?

クローゼットの奥深くからシワシワになった洋服が発掘された頃には、その服を活かすシーズンが終わっている……という経験は、きっとあなたにもあるはず。学びにも、同じことが起こり得ます。

頭の引き出しの奥に新たな学びをギュギュっと押し込んだだけでは、学びを活かすチャンスがやってきても気づきにくいもの。日常的にコツコツと学びを活かしてこそ、学ぶ時に思い描いた「ちょっと新しい自分」に出会えるのです。

学びリストの前につけた「行動を生む」に込めたのは、まさにこの「学びを活かす」ことこそがゴールだという思い。学びのストック・管理に留まらず、「学びリスト」を片手に、行動へとつなげていくことを目指しましょう!

学びを確実に行動に移すために。書き方の2つのヒント

学びで行動変容を起こすには、「どんな風に行動に落とし込むかというイメージを描く」ことが大切です。そのために、学びリストにどう書き込んだらいいのか?2つのヒントをご紹介します。

ヒント1|「学び・気づき」の欄に書く項目を決めておく

自由に書いてOKな「学びリスト」ですが、予め書く項目を決めておくのがおすすめ。

【メリット】

  • 着眼点がハッキリして記入時に迷わない→負担が減り、記入が習慣化しやすくなる
  • 簡潔にまとめようとする作業を通して、頭に残りやすくなる
  • 見返しやすい
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上記の①~③の観点で学んだ内容を整理。「ダイエットに備えた読書」をした場合、①~③のフレームに落とし込んで学んだことを整理すると、たとえば右図のようになります。

ヒント2|行動のタイミングとアクションプランを具体化する

「今後どのように行動するか」の欄には、学びを確実に実行するためのマイルストーンを段階別に描くという方法も。

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ヒント1同様、「ダイエットに備えた読書」をした場合、①~③のフレームに落とし込んでアクションプランを検討した例が右図。

「今すぐできること」をまず軽やかに取り入れて弾みをつけつつ、少し準備が必要なことは、実行のタイミングを内容を自分と約束する。これにより、確実な変化・挑戦へとつなげやすくなります。

もっと「学びリスト」を活用するための2つのポイント

Point1|写経はいらない!正解探しはいらない!

いざ学びをリストに記入しようとすると、「ポイントを全て押さえなくちゃ!」と考えがちですが……全てを書き写そうとしたり、正解を探そうとする必要は全くありません!

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  • 何に心を動かされるか
  • 何に気づきを見出すか
  • 何のために学んでいるのか

――それは、十人十色。あなたならではのフィルターを通して学びを得ればいいのです。あなたが心から「なるほど!」「忘れたくない!」と思う、価値ある学びを抽出してみましょう。

\Point!/
・学びを通して「ハッ!」と気づいたことがあれば、筆者や講師が口にしていないこともどんどん書こう!
・新しく知ったことでも、活用するシーンがイメージできないなら書き留めなくても問題なし!
・本来メインとしていたテーマ以外の部分で発見があれば、それをメモしてもOK!


Point2|情報を一元化して、自分軸の発見&成長につなげよう!

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情報は一元化すると管理・活用しやすいもの。「学び」も日常的に触れるツール(=手帳)にまとめてハイライト化しておくことで、見返す頻度が高められます。

さらに、学びが“あなたならではのハイライト”として凝縮されるので、「今、自分にとって興味があること」「学び同士のつながりや連鎖」といったことが発見しやすくなるという効果も……!

●反復横跳びで、アクションの確度UPのための仕掛けを!

情報を一冊の手帳に一元化すると「学びリスト ⇔ 他のワークページ/スケジュールページ」を行ったり来たり……つまり手帳内を「反復横跳び」しやすくなるというメリットも!

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マンスリーやウィークリーページはもちろん、毎月の目標設定の際に具体的な行動計画を落とし込むのもいい方法。
さらに、「足し算のワーク」や「引き算のワーク」にアクションやアイデアを書き込んでみるのもオススメです。

このように、他のページと連動させると、学びを起点にしたアクションの確度がUPします。

「学びリスト」を見返すこと自体を習慣化したいなら、”毎日必ず開くウィークリーページの一画に「学びリストを開く」という付箋を貼っておく”という方法も。

ワークに取り組んだ方の気づき

「学び」=本や仕事のセミナーを思い浮かべてしまい、白紙だった「学びリスト」。自分にとっての学びを残すことが大切なんだと気づいた!

「学びリスト」に読んだ本を記録しようとページを開いたら 、リストの上部に「20●●年の学びのテーマ」の欄が。
今年の私は本を読んでどうしたい?何のために本を読みたい?――問いを立てながら 学びのリストを書き、本を選び、読む。このサイクルが 読書の効果を上げてくれる感じがして楽しい!

終わりに

たくさんの役割を抱えて、自分ばかりを優先しにくい毎日。だからこそ、せっかく時間を捻出して学んだことを、その場限りで眠らせてしまうのはもったいない!

「行動を生む!」の意味を、今一度噛みしめて。学びと気づきが新鮮なうちに、明日の小さなアクションへとつなげてみましょう。その積み重ねの先には、きっとまだ知らないうれしい風景が待っているはずです。