朝は子どもを送り出し、日中は仕事や家事に追われ、夜は寝かしつけを終えたらもうくたくた。やっとひとりになれた時間も、気づけばスマホを眺めて終わっている。手帳を開いても、書いてあるのは子どもの予定や家族の用事ばかり。
子育て中は、「私はどうしたい?」と考えること自体が、ぜいたくに感じられるかもしれません。そんな毎日に、心当たりはありませんか?
自分軸手帳を使う部員さんには、子育て中の人もたくさんいます。ある部員さんは、手帳を使い始める前の自分をこう振り返っています。
仕事と家事・育児で一日が終わり、自分のことをゆっくり考える時間は、ほとんどありませんでした。(ちかさん)
このコラムでは、子育て中の部員さん6人がnoteに綴った変化をご紹介します。時間がたっぷりある人の話ではありません。忙しい毎日の中で少しずつ手帳を開き、自分軸で選ぶ場面を増やしてきた人たちの話です。
忙しい時期こそ、自分軸で選ぶ
子育て中は、人生の中でも特に「選ぶこと」が多い時期です。習い事、幼稚園や学校、働き方、日用品ひとつにも、たくさんの選択肢と周りの意見があふれています。
元教員のまーるさんも、母になってその波に飲まれたひとりです。
Aと決めると、B派の人からやいのやいの言われ、B寄りになるとAがふくれた。
自分の気持ちを確かめないまま選ぶと、誰かの声を聞くたびに「これでよかったのかな」と揺れてしまいます。しかも決めることは毎日やってきます。この揺れが、忙しさとは別の疲れとなってたまっていきます。
自分軸で選べると、その疲れが軽くなります。「私(わが家)は、これを大事にしたい」とわかっていれば、迷っても戻る場所があるからです。時間に余裕がない今だからこそ、自分の気持ちを確かめるひと手間が効いてきます。
部員さんに起きた、小さな変化
「私」の気持ちが、手帳に戻ってくる
らくださんの手帳は、出産後ずっと子どもの記録が中心でした。子どもが大きくなるにつれて書くことが減り、「1ヵ月何も書かない時も増えて…」いったそうです。
以前は、家族に対するアレコレで、自分の感情は後回しにしてきたから。
自分軸手帳を書き始めたときは、「自分が好きなことも嫌なことも書けない位」だったといいます。一度は1週間で手が止まりましたが、手帳部に入り、1年間書き続けられるようになりました。今は手帳を開くと、そこに「私」がいるそうです。
小学生の息子さんを育てながらフルタイムで働くちかさんも、自分の感情を置き去りにしていたと気づいたひとりです。何か起きると「どう解決するか」を真っ先に考え、すぐ次の行動へ移る。そんな毎日を送っていました。月に一度の振り返りを重ねるうちに、こんなことに気づいたそうです。
自分を大切にすることは、自分だけを優先することではない。
自分の気持ちを大事にできるようになると、周りへの気配りも自然と深まっていったといいます。
暮らしと時間の使い方が変わる
40代のワーママ、pinkumiさんは、手帳で時間の使い方を見直しました。きっかけのひとつは、動いていないルンバです。
我が家のルンバは、床に物がありすぎて稼働していないことに気づきました。
ルンバを2階で使うようにしただけで、夫の家事が1つ減りました。さらに「24時間の棚卸し」のワークで、寝かしつけ後に他の人のSNSを眺めていた時間に気づき、やりたいことを朝に移しました。
手帳に書いて、自分の気持ちや時間の使い方に気づいて、少し行動を変えてみる。
小橋なつさんは、優柔不断な自分が大嫌いでした。たとえばオムツを買うときは、メーカーも店も調べつくし、「1枚何円になるのかまで計算」していたそうです。手帳を書くうちに、睡眠が足りない日は思うように動けないと気づきました。
安く買うために睡眠を削ってまで起きていることはしなくなりました。
「健康」と「睡眠」という自分の優先順位がわかったことで、迷ったときの選び方が決まったのです。今も迷うことはあります。それでも、「迷っている自分を以前ほど嫌いではなくなった」そうです。
家族と一緒に、大事なことを選ぶ
まーるさんは、幼稚園に入ってほかの家庭の習い事や学習の話を聞くたびに、自分の選択に不安を感じていました。そんな心の「嵐」が起きるたびに手帳を開き、手帳部のワークで大切にしたい価値観を5つに絞りました。それを夫と共有し、家族で大事にする「我が家軸」を言葉にしたそうです。
自分自身の価値観=自分軸が明確になったからこそ、今度はそれをもとに、夫と「私たちが大事にしたいことって?」を話す機会を持てた。
今では「嵐が起こるのを少し楽しみにしている自分もいる」と書いています。
かほさんが自分軸手帳を使い始めたのは、第二子の誕生で忙しくなるとわかっていた年でした。好奇心旺盛で、つい新しいことに手を広げたくなる性格です。全部のページを埋められたわけではありません。それでも書けたページを見返すと、何度も出てくるキーワードがありました。
それを見つけたことで、逆に言うと今不要なことがわかりました。
やらないことを決められるのも、自分軸で選べているからこそ。時間が限られた子育て中には、特に助けになる選び方です。
共通していたのは、「少しでも書く」習慣
6人は全員、時間のない中で手帳を書いていました。それでも続けられたのは、「完璧に書かなくていい」と思えたからです。
- 全部埋めなくていい:書けない月があっても、書けたページから自分の大事なことが見えてくる
- 小さな気づきでいい:動かないルンバ、寝不足の日の調子など、日常のちょっとしたことを書き留める
- 月に一度でも振り返る:毎日書けなくても、月の振り返りだけで「私はどうしたい?」を確かめられる
- 家族と共有する:自分の大事なことが言葉になると、家族とも話せるようになる
子育て中は、自分のために使える時間が一番少ない時期です。だからこそ、手帳に向かう数分が「私に戻れる時間」になります。そして自分の気持ちを確かめて選んだことは、家族の暮らしにもちゃんと返ってきています。
まずは今夜、5分だけ手帳を開いてみませんか
子育て中に「自分のことを考える時間がない」と感じるのは、当たり前のことです。部員さんたちも、書けない月を何度も経験しながら、自分軸で選ぶ場面を少しずつ増やしてきました。
最初の一歩は、子どもが寝たあとの5分で、今日うれしかったことやモヤモヤしたことをひとつだけ書いてみること。家族の予定ではなく、「私」のことを。自分軸手帳は、そんな小さな記録を重ねて、自分の気持ちを確かめられるようにつくられています。
部員さんのnoteには、ここで紹介しきれなかったエピソードや、実際の手帳の書き方がたくさん詰まっています。自分と似ているなと感じた人の話から、ぜひ読んでみてください。
今回ご紹介した部員さんのnote


